COLUMN: WAKO SELECTION vol.3: 「政治の美学」田中純 著

不定期でWAKOおすすめのカタログをご紹介していきたいと思います。
vol. 3は展覧会のカタログではなく、田中純 著 「政治の美学」です。


田中純
「政治の美学」
東京大学出版社

「これは政治権力とその美学表象の関係を主題にした書物である。」
という、少々固い書出しで始まりますが、アート関係者には特にとても興味深く読み進めることができる一冊です。

表紙カバーは「能面」で、口絵はいきなりデヴィッド・ボウィの写真!で始まり、本文はスーザン・ソンタグ、リーフェンシュタールやテーヴェライトによるゲルハルト・リヒターの連作絵画「1977年10月18日」についての考察に始まり、三島由紀夫、ミースやコルビュジエそしてテラーニ
。杉本博司巨匠が尊敬する堀口捨己などなど。興味深い論考がもりだくさんです。
第63回毎日出版文化賞受賞。

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