左から:秋吉風人、榎本耕一
秋吉風人
Q: 自分の作品の基本要素は?
A: 欲望とルールの共生
Q: 制作姿勢において重要だと思うことを形容詞で語るとすれば?
A: しつこい
Q: 2人の関係を一言でいうなら?
A: 同じアパートの住人
榎本耕一
Q: 制作姿勢において重要だと思うことを形容詞で語るとすれば?
A: バカバカしく、でも、深刻。
Q: 絵画は死んだ、あるいは絵画は単なる物質である、等々はすでに先人によって言われ尽くした感があります。あなたがそこに付け加えられる、あなたが新しく作り出せる、と思うことは何ですか?
A: 信じられない情熱をもって、誰の興味を引くためでもなく何かに取り組んでいる人のことを知ると、岡本太郎が自著の中で語っている海底火山の話を思い出す。
勝手に噴火して、誰もそのことに気付いていないっていう孤独感があるのに、不思議な感動を感じさせる。
尊敬を込めて言うけど、彼らのような“厭うべき努力家”の手によって芸術は引き継がれる。
僕が絵画に付け加えられる新しさは、まずは自分もそこに参加すること。
そのあとで、たとえば音源がレコードからmp3になり、物質ではなくなったように、ゆくゆくは絵画だって物質である必然性がなくなるという未来だってあるのかもしれないけれど、技術、実物という個性、そのあたりから再試行したいと考えている。できるだけ未知の綱渡り感覚で。
秋吉風人 「こんなにも贅沢な沈黙」 榎本耕一 「ふだらくとかい the captain of the ship」
〜6/18(土) TARO NASUにて開催中。