“時”の恵み Ⅷ-天体のメカニズム  複合プログラム

【プログラム名】 “時”の恵み Ⅷ – 天体のメカニズム
【上映作品】 『天空の時間』 + 「ジョルジュ・メリエス三作品」:11:00
        『メランコリア』:14:00/17:00
【上映日程】 2012年 12月1日~12月24日
【上映時間】 58分/135分
【会場】 メゾンエルメス10階 ル・ステュディオ(東京都中央区銀座5-4-1)

ル・ステュディオは銀座のメゾンエルメス10階にある40席のプライベートシネマです。
本年度は『“時”の恵み』をテーマに、さまざまな角度から「時」をお届けします。
12月は「天体のメカニズム」をテーマとした複合プログラム。
午前の回はステファン・ドリュエ監督『天空の時間』と「ジョルジュ・メリエスによる三作品」、午後からはラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』をご紹介します。

『天空の時間』
1999年/フランス/26分/カラー/デジタル・ベータカム
監督:ステファン・ドリュエ
解説:ウンベルト・エーコ
字幕:松岡葉子
製作・配給:Les Films d’Ici

何世紀にもわたり、太陽や月、星の動きを観察する中で、人間はいかに時間の概念を発達させてきたのか? 『天空の時間』は、6つのドキュメンタリーからなる作品集『時よ、早く! LE TEMPS, VITE !』に収録された科学的ドキュメンタリーである。各作品に、哲学者で小説家のウンベルト・エーコによる紹介が付されている。数多くの資料を駆使し、映像を織り交ぜながら、歴史的、科学的、哲学的なアプローチを用いて、芸術や科学、社会における人間と時間との関わりを描く。
 

『日食』
1907年/フランス/9分/モノクロ/35mm
監督:ジョルジュ・メリエス
音楽:アレグザンダー・ラニー
出演:ジョルジュ・メリエス

『月まで1メートル』
1898年/フランス/3分/モノクロ/35mm
監督:ジョルジュ・メリエス
音楽:ドナルド・ソシン
出演:ジョルジュ・メリエス

『不可能な世界への旅』
1904年/フランス/20分/カラー/35mm
監督・脚本:ジョルジュ・メリエス
原作:ジュール・ヴェルヌ、アドルフ・デネリ
音楽:アレグザンダー・ラニー
出演:ジョルジュ・メリエス

映画創世記、誰よりも映画を愛し、その可能性を追求したジョルジュ・メリエス。『日食』には若い娘に変身した星たちが、『月まで1メートル』では過食症の巨大な月が登場。『不可能な世界への旅』では、人々は空飛ぶ列車に乗って星座を横切り太陽へと向かう。

『メランコリア』
2011年/デンマーク/135分/カラー/35mm
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
製作:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー、ルイーズ・ヴェス
撮影:マヌエル・アルベルト・クラロ
編集:モリー・マレーネ・ステンスガード
出演:キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、キーファー・サザーランド
字幕:松浦美奈
配給:ブロードメディア・スタジオ

世界が終わる——。カンヌ国際映画祭でも話題を呼び続ける鬼才、ラース・フォン・トリアー監督(『奇跡の海(’96』『ダンサー・イン・ザ・ダーク(’00)』)の最新作は、地球に異常接近する惑星メランコリアをめぐり、圧倒的な映像美をもって人々の心の葛藤を描く、壮大な叙事詩。スローモーションで動く絵画のような幻想的なシーンの数々、少しずつ壊れてゆく姉妹と、ワーグナーの優雅な調べ。圧倒的なエンディングは観る人の心を強く激しく揺さぶる。

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