手話 – グルーヴィジョンズ

【タイトル】 手話
【アーティスト名】 グルーヴィジョンズ(Groovisions)
【期間】 2002年4月11日~6月11日

「手」を描いたイラストや「手」という意味のフランス語、「手」の形をした商品の写真などが楽しくミックスされたウィンドーは、2001年にもデザインを手がけた、デザイン集団グルーヴィジョンズとのコラボレーションです。
正面右にはプレタを中心とした02年春夏コレクション。真ん中のライティングボックスには、アルファベットのAからZを「手話」で表したイラストが並びます。そして正面左に設置されたパタパタと絵が入れ替わる装置では、フランス語で「手」という意味の単語(=LA MAIN)が、アルファベット6文字で現れるのです。ひと昔前のデジタル置き時計のようなこの機械が見せるのは、6文字のフランス語のほか、春夏コレクションを中心とした商品写真をあわせた合計30イメージ。色調豊かな商品に加え、グラフィカルな手のサインがパタパタ動く様子は、軽やかで楽しい気分にしてくれます。また小窓は、手の形をモチーフにした今年のカデナの写真を背景に。「2002 ANNEE DE LA MAIN」とエンボスが入ったその商品を見れば、ストレートにテーマが伝わるでしょう。
「手」は、物をつくったり絵を描くといった機能面だけでなく、多様な広がりをもつ大きなテーマ。さらに「手話」は、手の表情で言葉や音などの情報を伝える手段でもあります。「伝える」という役割で言えば、通行人に様々な意図や情報を知ってもらうウィンドーディスプレーも同じこと。そう考えれば「手話」というモチーフをウィンドーに用いるのは、とても相応しいことかも知れません。

Groovisions(グルーヴィジョンズ)
1993年京都で設立されたデザイン集団。97年に東京に移転。タレント「チャッピー」を代表に、デザインの枠を超えた幅広い活動を展開。過去にイームズ・デザイン展(東京)のアートディレクションやSuper Flat展(LA)への参加など。

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