エルメス製作映画 「ハート&クラフト」(2011)

エルメス製作映画 『ハート&クラフト』
監督:フレデリック・ラフォン&イザベル・デュピュイ=シャヴァナ
2011/フランス/カラー/ビデオ/42分
Hearts and Crafts by Frédéric Laffont and Isabelle Dupuy-Chavanat.

1837年、パリの馬具工房として誕生したエルメス。その根幹を支えるのはいつの時代も職人だった。二人の監督はパリからアルデンヌ地方、リヨン地方、そしてロレーヌ地方-フランスの四つの場所にあるエルメスの工房を訪ねて回り、そのなかに響き渡る皮革やクリスタル、シルクの音と職人の沈黙をとらえる。職人の技術としぐさを観察する視線は、その沈黙のなかに潜む生命の輝き、情熱、プライドを静かに解き放っていく。

フレデリック・ラフォン、イザベル・デュピュイ=シャヴァナ 
フレデリック・ラフォンはレバノンやルワンダ、ボスニアやアフガニスタンの紛争をフィルムに収めた著名なレポーター、ドキュメンタリー作家である。彼はレバノン戦争についてのルポルタージュによって、1987年にアルベール・ロンドル賞を受賞するなど、その分野で最も高名な賞も受賞している。

イザベル・デュピュイ=シャヴァナはゴブラン美術学校の写真部門で学んだ後、デザイナーおよびジャーナリストとして、映像やアート・ディレクションに情熱を傾け、編集、広告の分野でアジアやアフリカ、アメリカを縦横無尽に駆け巡った。

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