アートワークno.3 草間彌生《早春の雨》

草間彌生
Yayoi Kusama

1929年、長野県生まれ。
60年代以降、ニューヨークをはじめ、世界各国でドット・ペインティング(点による絵画)や前衛的なパフォーマンスを展開。水玉に象徴される、単一イメージの繰り返しによって広がる無量無限の空間を、鮮やかな色彩を用いて表現する作品で知られています。

当館に設置された《早春の雨》では、階段下に作られた鏡張りの小部屋にプラスティックのミラーボールを配置し、建築の内部にもうひとつの広大な世界を作り出しました。
この作品は、春の薄曇りの小雨の空を見上げた時に感じる印象、地上に引き寄せられ降ってくる何億もの雨粒を表現しています。

草間彌生《早春の雨》2002年、熊本市現代美術館

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