<特別展>[被爆70周年:ヒロシマを見つめる三部作]第3部 ふぞろいなハーモニー


田中功起《1台のピアノを5人のピアニストが弾く(最初の試み)》2012年 Courtesy of the artist, Vitamin Creative Space, Guangzhou and Aoyama Meguro, Tokyo
Commissioned by The University Art Galleries, University of California, Irvine

2015年に被爆70周年を迎え、広島市現代美術館では「ヒロシマを見つめる三部作」と題し、原爆被害を受けた広島の過去を振り返り、復興の軌跡を見つめ、「今」そして「これから」を考える、3つの異なる視点に基づいた展覧会を連続開催しています。

本展は、東アジア地域において常に変化する「調和=ハーモニー」について、現代のアーティストによる作品や調査、活動から、対話の機会を広げていくことを目指した展覧会です。
人や文化の交流が活発で、魅了しあい、影響しあう関係性にある東アジアは、一方で政治的な軋轢の絶えない地域でもあります。本展での「調和」とは、協力体制を築こうと意識する動きであり、時に多様性とは反対の圧力になり得る一面を持っています。本展では、アーティストたちの作り出す作品を、変化の中にある時代を映す鏡ととらえ、社会と結びついた美術表現を通じて、東アジアの今を広島の地から探ります。
ひとつの歴史的な事象も、別の立ち位置から見れば全く異なるとらえ方をするように、多様な視点があることを認識し受け止める想像力が現代ますます求められています。被爆の惨禍を記憶に持つ広島でこれまでを振り返りこれからを考えることで、新たな関係を培うべく今日の社会における課題について、美術を通じて考えます。

:::::展覧会の詳細は下記ウェブサイトをご覧ください:::::
http://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/harmony/

会期:2015年12月19日(土)~2016年3月6日(日)
開館時間:10:00~17:00※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、12月27日(日)~1月1日(金・祝)※1月11日(月・祝)は開館。1月12日(火)は休館

<関連プログラム>

●アーティストの声を聞こう、ギャラリー・ツアー!
日時:2015年12月19日(土)10:30~12:00(予定)
※逐次通訳付、要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要

●東アジアの今と美術について語り尽くす、円卓会議!
日時:2015年12月19日(土)14:00~16:00
会場:地下1階ミュージアムスタジオ
※逐次通訳付、要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要
[出席予定]
チェン・ジエレン、千葉正也、サイレン・ウニョン・チョン、リー・キット
リュン・チウー、リュー・ディン、田中功起(以上本展出品作家)ほか
キム・ソンジョン、神谷幸江、ファン・チェンホン、キャロル・インハ・ルー(以上本展キュレーター)

●ライブパフォーマンス
日時:2015年12月20日(日)
13:30~14:00 クォン・ビョンジュン「泣き出す鐘(The Weeping Bells)」
14:30~15:00 サイレン・ウニョン・チョン「私は歌わない(I am Not Going to Sing)」
会場:展示室地下1階各作品前
※要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要


チェン・ジエレン《Empire’s Borders Ⅱ- Western Enterprises, Inc.》2010年 Courtesy of the art


ハオ・ジンバン《I Can’t Dance》2015年 Courtesy of the artist


千葉正也《吐き頭》2011年 Courtesy of the artist and ShugoArts


サイレン・ウニョン・チョン Image sketch for《I am Not Going to Sing》
2015年 Courtesy of the artist

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