第8回ヒロシマ賞受賞記念 オノ・ヨーコ展 希望の路 YOKO ONO 2011


オノ・ヨーコ
Photo ©Synaesthete 2009

第8回ヒロシマ賞受賞記念、オノ・ヨーコによる大規模個展を開催

世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を美術を通して世界へ訴えることを目的とし、1989年に「ヒロシマ賞」を創設しました。広島市現代美術館ではその第8回目の受賞者となったオノ・ヨーコの受賞記念展を開催します。

1933年に東京で生まれたオノ・ヨーコは、半世紀以上にわたる前衛芸術家としての創作活動を通じて、視覚芸術、パフォーマンス、音楽、フィルム、詩などの多様なメディアを駆使しながら、芸術の境界を広げてきました。人々の想像力に働きかけ、観客が実際に作品の制作に参加することを目的としたその作品は、1960年代以降の現代美術の潮流のひとつであるコンセプチュアル・アートの先駆的な表現として高く評価されています。その後も絵画や彫刻など特定のジャンルにとどまることなく、芸術表現の新しい形を創造し続けています。

また前衛芸術家としての活動に加え、平和運動にも積極的に関わり、1969年のジョン・レノンとの結婚前後から、共同で数々の平和のためのイベントや反戦キャンペーンを行い、彼らのメッセージは、1970年代に地球規模で広がった国際的な平和運動を代表するシンボルとなりました。そして、ジョ ン・レノンの死後も、一貫して「愛と平和」のメッセージを発信し続けています。

ヒロシマ・ナガサキ、そして東日本大震災… 鎮魂と未来への希望の路

人類がその歴史のなかで体験した最大の悲劇のひとつであるヒロシマとナガサキ。そして多くの人々が被災し命を落とした先の東日本大震災。今回の展覧会は、これらの悲劇を経験した人々に対する鎮魂と、未来への希望の路を指し示す新作のインスタレーションを中心に、オノ・ヨーコのメッセージ を世界に向けて発信するものです。

:::::: 展覧会の詳細は当館ウェブサイトをご覧ください ::::::
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/onoyoko2011.html

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会期 2011年7月30日(土)~10月16日(日)
開館時間 10:00~17:00
休館日 月曜日 ※ただし9月19日、10月10日は開館、9月20日、10月11日は休館


戦争は終わった! 1998-1999年
ニューヨークの47丁目とブロードウェイ交差点に掲示されたビルボード
Photo by Karla Merrifield ©Yoko Ono


《マイ・マミー・イズ・ビューティフル(メモリー・ウォール)》2008-2009
イギリス、ゲーツヘッドのバルティック現代美術センターでの展示風景
Photo by Karla Merrifield ©Yoko Ono


《ウィッシュ・ツリー(願かけの木)》2008-2009
イギリス、ゲーツヘッドのバルティック現代美術センターでの展示風景
Courtesy of Yoko Ono

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