第9回ヒロシマ賞受賞者がドリス・サルセド氏に決定しました


ドリス・サルセド Photo by Rui Gaudêncio, 2011

ヒロシマ賞は、現代美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰し、世界の恒久平和を希求する「ヒロシマの心」を現代美術を通して広く世界へとアピールすることを目的として、広島市が1989年に創設したものです。

3年に1回授与されるこの賞は三宅一生、蔡國強、オノ・ヨーコなど、過去8組のアーティストが受賞しており、今回、第9回目のヒロシマ賞受賞者にドリス・サルセド氏が決定しました。2014年7月(予定)には第9回ヒロシマ賞の授賞式を行い、あわせて、当館においてドリス・サルセド氏のヒロシマ賞受賞記念展を開催します。

ドリス・サルセド
1958年生まれ、コロンビア共和国ボゴタ出身・在住。
ホルヘ・タデオ・ロサノ大学美術学科卒、ニューヨーク大学大学院修了。
1990年代前半からヴェネチア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレなどの国際美術展に参加し、日常の家具や衣服などを彫刻として再生させながら、暴力による犠牲者の記憶を静かに訴える作品や、空間全体を死者を悼むための場に変容させるような大規模なインスタレーションによって、国際的な評価を確立。2010年にはスペイン文化省主催のヴェラスケス造形芸術賞を受賞。

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