〈展覧会〉「きのこアート研究所」展


金子司《CURTIDORE DE HONGOS(キノコヲツクルヒト)》2006年 陶器 
©Tsukasa Kaneko

きのこ的アート 美術館でモリモリ増殖中

「きのこ」は、食材やキャラクターとして日常的に接する馴染み深い存在です。その一方で、知られざる側面の多い特異な生態、マジックマッシュルームの引きおこす幻覚作用に加え、ファンタジーや生死にまつわる多くの連想を引き出す題材であり、様々な分野の芸術家にもインスピレーションを与えてきました。
また、振りまかれた胞子が形成する菌糸のネットワークや、そこかしこから発生してくるメカニズムが、際限なく広がる目に見えない連なりや、その神秘的な存在への共感や憧れを喚起し、自身の存在と重ね合わせるような、熱心な愛好家を惹きつけています。

本展覧会は、架空の研究所における調査結果に見立て、きのこを愛する制作者たちの執着の様に迫り、その豊かな成果の広がりに触れる試みです。写真評論家であり、近年はきのこ文化研究者としても広く知られる飯沢耕太郎氏を「きのこアート研究所」の所長に迎え、きのこをモチーフとした絵画や立体造形のほか、イラスト、切手、絵本からファッション、雑貨など、多分野にわたる表現を紹介します。会期中にはきのこにまつわる関連イベントを開催します。

出品作家
大竹茂夫、金子司、草間彌生、黒田潔、とよ田キノ子、カールステン・ヘラ―、ほか

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会期 2010年11月3日(水・祝)~2011年2月24日(木)
詳細 http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/kinokoart.html

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