アーティスト:ヤン・ファーブル(Jan Fabre)のプロフィール

ヤン・ファーブルについて


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Photo: Stephan Vanfleteren

ヤン・ファーブル(Jan Fabre)は1958年ベルギー、アントワープ生まれ。高名な昆虫学者、ジャン=アンリ・ファーブル(1823 – 1915)を曾祖父に持ちます。
1970年代後半にアントワープ王立美術アカデミーとアントワープ市立美術工芸研究所に学びました。アーティストとしてのファーブルの作品には、その表面的な美しさとは裏腹に、物事に対する抵抗や死に対するあり方が詩的につづられています。35年以上にわたり、自身の法則やルールに従って同じキャラクターやシンボル、またモティーフを繰り返し用いながら自身の世界観を作り上げてきました。

2008年ルーヴル美術館にて開催された『L’ange de la métamorphose』展は、同館において初めて存命中のアーティストによるエキシビションとなりました。その他、アントワープ王立美術館(2006年)、ブレゲンツ美術館(2008年)、クレラー・ミュラー美術館(オッテルロー、2011年)、ウィーン美術史美術館 (2011年)、スクオラ・グランデ・デッラ・ミゼリコルディア(ヴェネツィア、2011年)、サンテティエンヌ近代美術館(2012年)、リール美術館(2013年)、ピンチュックアートセンター(キエフ、2013年)、ローマ国立21世紀美術館(MAXXI) (2013年)など世界の名だたる美術館で個展を開催し、世界的に高い評価を得ています。

日本では1991年にグループ展『Irony by Vision』を開催以来、数多くのエキシビションを行っています。直近では、彫刻家の舟越桂と開催した『Alternative Humanities』展(金沢21世紀美術館、2010年)やグループ展『Transformation』(東京都現代美術館、2010年)があります。

『Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011 – 2013)』展は、ヒエロニムス・ボス没後500年祝祭行事の一環として2016年にデン・ボス(オランダ)でも開催予定です。また同年、エルミタージュ美術館(ロシア)と海洋博物館(モナコ) にて行われる大規模な展覧会に正式に招待されています。

昆虫を扱った作品、インスタレーション、パフォーマンスや演劇の演出など多岐にわたる才能を発揮しつづけている世界的なアーティスト、ヤン・ファーブルの最新の個展をぜひご覧ください。

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