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三宅砂織

人の感覚はもっと大きい輪郭を持っている 美術関係者による推薦を受けた40歳以下の若手現代美術家たちが、多様な平面作品を出品するVOCA展。2010年の大賞を受賞した作家に、独特な制作方法と表現について聞く。 聞き手・文:松浦直美 「内緒話」2009年(VOCA賞受賞作品)  14View More >

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楊福東(ヤン・フードン)

多岐に渡る表現手段の中で、いちばん魅了されたのが映像、映画だったのです 美しい構図とカメラワークで描かれる、抒情あふれる映像群。楊(ヤン)の紡ぐ作品世界はどこか幻想的であると同時に、現代中国に生きる人々の心の中を旅するようでもある。近年はそのスタイルやモチーフにも広がりを見せるアView More >

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内藤礼(2009年収録)

心の中で起こったことの儚さ、壊れやすさを静かに共有したい ポートレート:永禮賢 ときに微かな空気の対流や水滴までも作品に変える繊細な作風のアーティストは、「ひとりずつ見せる」鑑賞形式で、国際舞台で物議を醸しもした。その創作の秘密、そして作品への思いを聞いた。 構成:編集部 ―― View More >

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荒木経惟

死を思うと生のことも思うようになる。「生欲」が湧き上がってくるね。 荒木経惟の個展『遺作 空2』のオープニングの会場は、タイトルに示されるように生前葬さながら、多くの人々でごった返した。会場を埋め尽くした150点にも及ぶ最新作と、同名の写真集には、死を予感した写真家の「遺言」としView More >

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束芋

オリジナリティは「何を選択するか」に現れてくる 手描きのドローイングと浮世絵を思わせる色や線を用いた映像インスタレーションで、現代の日常風景、日本の象徴的イメージ、そして近年では内面世界を表現する作家が、デビュー10年目を迎える。節目の年に行う最新の個展では、5点の新作映像インスView More >

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トーマス・ルフ

私は、自分が何を見ているのかについて、人々が意識的になるよう求める研究を行っているんです 1970年代から80年代にかけてベッヒャー夫妻のもとで学び、いまやドイツ写真界を代表するひとりとなったアーティストが、東京で個展を開催中だ(ギャラリー小柳。12/19まで)。主題と対象はどのView More >

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ピピロッティ・リスト

私はただ「色」を世界に取り戻し、現実に近づこうとしているんです ヴィヴィッドな色彩と軽やかなカメラワーク、そして自由な発想の展示スタイルで、いまこの時代に生きる喜びや不安を映し出してきた永遠のお転婆アーティスト。初の長編映画のアジアプレミア上映となったヨコハマ国際映像祭に登場したView More >

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SHIMURABROS.

SHIMURABROS.はユカとケンタロウの姉弟によるアートユニット。日本を拠点に国際的な活動にも意欲的という、新しいタイプの日本の現代美術作家の好例だ。黒い衣装に身を包んだふたりは、ユーモアがあり、的確で、上品でもある。彼らの作品は彫刻やインスタレーション、前衛的映像など多様なView More >

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大竹伸朗

誰もやったことがない絵ってなんだろうって、そういうことは考え続けている 2006年、東京都現代美術館での大規模展『大竹伸朗 全景 1955-2006』は、文字通り、孤高の作家が描き/貼り/写し/つくる歩みを幼少時から現在まで時系列で示す異色の試みだった。あれから3年、新たな「景」View More >

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木村友紀

イメージとそれが収まっている物質を拮抗させたような場所がつくりたい 時代、場所、文化。この世界の「出会い」は、そのときそこに居合わせ、会話を交わすことだけに留まらない。名もなき写真や出来事との偶然/必然の出会いを扱い、自分の中の「つながり」を再構築する作家の、最新個展におけるインView More >

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