光 松本陽子/野口里佳

8.19 – 10.19
国立新美術館(六本木)


松本陽子『光は荒野のなかに輝いているⅠ』1992 年
アクリリック/カンヴァス、182 x 182cm、写真:山本糾、ヒノギャラリー協力


野口里佳『太陽#23』2008 年
C プリント、40.3 x 60.3 cm、ギャラリー小柳協力

松本陽子(絵画)と、野口里佳(写真)による2人展。この展覧会で初めて顔を合わせたという、世代も表現手法も全く異なる2人だが、作品の重要な要素として共通しているのが「光」だ。美術館での大規模な展覧会は4年ぶりとなる松本は、1980年代以降の代表作を約50点、同じく5年ぶりとなる野口はここ10年で取り組んで来た連作の中から約100点を展示する。松本が画面にふんだんに取り込んだ光は、抽象絵画でありながら、どこか懐かしい情景を鮮やかに喚起するようだ。一方、直接的に光を捉えた野口の写真は、しかしながら、日常の風景を超越した観念的な世界を広げる。美術史上繰り返し扱われてきた絵画、あるいは写真における「光」の問題。それはまた全人類にとって普遍的なテーマでもある。ひとしきり考えた後は、波打つガラス張りのエントランスのソファーに座り、日光浴をしよう。

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http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/hikari.html

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