ウィレム・デ・クーニング展 @ ブリヂストン美術館

ウィレム・デ・クーニングの肖像 Photo: Tony Vaccaro/GettyImages

ウィレム・デ・クーニング展
2014年10月8日(水)-2015年1月12日(月、祝)
ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/
開館時間:10:00-18:00(1/2を除く金曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は開館)、12/26-1/1

ブリヂストン美術館では、第二次世界大戦後に興隆した抽象表現主義を先導した画家として知られるウィレム・デ・クーニングの1960年代の女性像を中心とした作品群を紹介するテーマ展示を開催する。

ウィレム・デ・クーニングは1904年ロッテルダム生まれ。ジャクソン・ポロックと並ぶ「アクション・ペインティング」の代表的画家として知られ、その作品は具象と抽象の狭間の表現と、激しい筆触を特色としている。ロッテルダムの商業美術と装飾業の会社に務めると同時に、美術アカデミーの夜間部で学んだ青年時代に、モンドリアンらによって押し進められた美術運動「デ・スティル」に触れる。1926年に渡米、29年に出会った画家アーシル・ゴーキーの影響により半具象的な絵画の制作を始める。その後、第二次世界大戦後に激しい筆触と強烈な色彩を特色とする女性像の連作を発表して脚光を浴びる。

本展は、デ・クーニングの有数のコレクションを誇るジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションからの油彩、水彩、ドローイングを中心に構成される。さらに、これまで日本国内において、複数の作品が展示される機会の少なかったデ・クーニングだが、本展には日本国内の美術館が所蔵する絵画作品6点、ニューヨーク近代美術館が所蔵するドローイング「女」(1965)、彫刻を含め35点が出品される。

なお、ブリヂストン美術館では本展に併設して新収蔵作品であるピエール・スーラージュの「絵画2007年3月26日」(2007)を初公開する。展示会場では「ピエール・スーラージュへの6つの質問」と題したインタビュー映像も併せて放映される予定。

関連イベント
マイケル・フィンドレー特別講演会
「デ・クーニングとパワーズ・コレクション、そして1960年代のアメリカ美術」
2014年10月10日(金)18:00-19:30(開場:17:30)
会場:ブリヂストン美術館ホール
定員:130名(先着順)
聴講料:400円(事前に同美術館チケット窓口でのチケット購入が必要)
※逐次通訳あり

土曜講座「ウィレム・デ・クーニング」
「デ・クーニングと戦後アメリカ美術」
大島徹也(愛知県美術館主任学芸員)
2014年11月22日(土)14:00-16:00

「デ・クーニングと抽象表現主義の主題」
平野千枝子(山梨大学准教授)
2014年11月29日(土)14:00-16:00

「ジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションと国内美術館のデ・クーニング」
新畑泰秀(ブリヂストン美術館学芸課長)
2014年12月6日(土)14:00-16:00

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