2016年9月3日、「Hybridizing Earth, Discussing Multitude」をテーマに掲げる釜山ビエンナーレが開幕。釜山美術館とF1963を会場に11月30日まで開催される。
中国・浙江省温州市のHOW美術館館長のユン・チェガブがアーティスティックディレクターを務める今回のビエンナーレは、ふたつの展覧会(プロジェクト1、プロジェクト2)と多種多様なプログラム(プロジェクト3)で構成される。釜山美術館を会場とするプロジェクト1では「an/other avant-garde china-japan-korea」のテーマのもと、中国、日本、韓国における90年代以前の前衛を紹介。中国からグォ・シャオイェン[郭曉彦]、日本から椹木野衣、建畠晢、上田雄三の3名、韓国からキム・チャンドンがそれぞれキュレーターとして参加する。一方、F1963を会場とするプロジェクト2では「Hybridizing Earth, Discussing Multitude」のもと、ユン・チェガブが90年代以降に隆盛したグローバルな国際展のシステムに焦点を当てた展示を行なう。プロジェクト3では釜山美術館、F1963の両会場で「Hybridizing Earth, Discussing Multitude」をテーマにしたさまざまなプログラムが実施される。
釜山ビエンナーレは、2002年に釜山国際芸術祭(PICAF)*から名称を変更する形で第1回展を開催。2010年には、東谷隆司が外国出身者初のアーティスティックディレクターを務めている。
* 釜山国際芸術祭は、1998年に釜山青年ビエンナーレ、釜山海の芸術祭、釜山野外彫刻展を統合する形で誕生。
釜山ビエンナーレ2016
2016年9月3日(土)-11月30日(水)
http://www.busanbiennale.org/
AD:ユン・チェガブ
「Hybridizing Earth, Discussing Multitude」
会場:釜山美術館、F1963