中原佑介死去 (1931-2011)

2011年3月3日 美術評論家連盟会長で兵庫県立美術館名誉館長の中原佑介が胆のう癌のため死去した。79歳。京都大学理学部卒、同大学院中退。
1970年に行なわれた日本国際美術展『東京ビエンナーレ』のコミッショナーで、ダニエル・ビュレン、リチャード・セラ、ヤニス・クネリス、ジョゼッペ・ペノーネ、カール・アンドレなど、その後の現代美術を支えることになるアーティストを早い段階で日本に招聘し、主に現場で制作するインスタレーション作品を多数展示し、コンセプチュアルアートを積極的に日本に紹介した。

京都精華大学長、水戸芸術館現代美術ギャラリーの芸術総監督、兵庫県立美術館館長などを歴任した。

追悼文 中原佑介–人間と物質のあいだに 南嶌宏(美術評論家)

(文中敬称略)

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