アート・バーゼル2014


Photo: ART iT. 2014年6月19日画像追加

2014年6月19日から22日まで、世界34カ国から20世紀初頭の近代美術から現在の美術まで扱う285の主要なギャラリーが参加する質、量ともに世界最大規模のアートフェア、アート・バーゼルが開催する。会場デザインは、バーゼルを拠点に活動する国際的な建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが担当する。

ギャラリー部門には、ニューヨークのヴァン・デ・ウェグ・ファインアートが返り咲き、前回までステイトメント部門やフィーチャー部門に参加していたロンドンのヘラルド・ストリートなどの7つのギャラリーを含む全232のギャラリーが参加。日本からはギャラリー小柳、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、スカイ・ザ・バスハウス、タカ・イシイギャラリーが選ばれている。

企画内容が重視されるフィーチャー部門には、サンティアゴ・シエラの90年代初頭の作品を出品するベルリンのKOW、大竹伸朗の「時憶」シリーズの新作を出品するタケニナガワなど24のギャラリーが参加。新進作家や若いギャラリーが個展形式で展示、バロワーズ賞の対象となるステイトメント部門には、ギャラリーSIDE2が占部史人の個展形式で参加する。

大規模な彫刻、絵画から、映像作品、インスタレーション、ライブ・パフォーマンスを展開するアンリミテッド部門には、カール・アンドレがドクメンタ7(1982)で発表した300枚の鉄板からなる作品や、ハンネ・ダルボーフェン、ジュゼッペ・ペノーネなどの作品が出品される。また、小山登美夫ギャラリーからは昨年末にシンガポールのスペースで個展を開催したシュシ・スライマン、シュウゴアーツからはヤン・フードンを展示。そのほか、李禹煥の作品がクッチェ・ギャラリー/ティナ・キム・ギャラリーから、森村泰昌の作品がルーリング・オーガスティンから出品される。

そのほか、上映プログラムやトーク・プログラムに加えて、バイエラー財団やバーゼル劇場の協力のもと、14組のアーティストによるライブアートを紹介する「14 Rooms」が6月14日から22日にかけて行なわれる。クラウス・ビーゼンバッハとハンス・ウルリッヒ・オブリストによって、2011年のマンチェスター国際フェスティバルから始まった企画で、参加アーティストを部分的に変更しつつ、毎年開催されている。今回は、マリーナ・アブラモヴィッチ、アローラ&カルサディーヤ、エド・アトキンス、ドミニク・ゴンザレス=フォルステル、ダミアン・ハースト、ジョーン・ジョナス、ラウラ・リマ、ブルース・ナウマン、オトボング・ンカンガ、ローマン・オンダック、オノ・ヨーコ、ティノ・ セーガル、サンティアゴ・シエラ、シュー・ジェン[徐震]の14組が参加。さらに、ジョーダン・ウォルフソン、ジョン・バルデッサリのパフォーマンスが加わる。

アート・バーゼル2014
2014年6月19日(木)-22日(日)
https://www.artbasel.com/

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