公募|テルモ生命科学芸術財団「現代美術助成」

2016年9月1日、公益財団法人テルモ生命科学芸術財団による、現代美術に関する諸活動を対象とした助成の2016年度の募集がはじまる。

テルモ生命科学芸術財団は、生命科学分野の科学技術に関する研究助成、普及啓発、国際交流の援助を通じて、日本の科学技術の振興を目的に1987年に設立。昨年、社会の中でアートとアーティストの果たす役割を重視した芸術分野への助成を新設し、篠田太郎やPort B、Chim↑Pomが運営するアーティスト・ラン・ギャラリー「GARTER」、Tokyo Art Beatの運営などを行なう特定非営利活動法人GADAGO、「アジアン・プロトコル」ブック・プロジェクトを企画した関ひろ子など、幅広い企画提案を支援している。

今年度は「制作・展示助成」と「現代美術を活用した諸活動の助成(普及・振興、調査・研究、地域企画、その他)」というふたつの枠組みで企画案を募集。最大600万円(300万円x2年間)を含む総額3,500万円の助成を予定している。応募資格は、個人での申請の場合は日本国籍を有する者又は日本に活動の基盤を置く外国籍の者、法人の場合は日本の非営利法人で直近年度の損益計算書の経常費用が5,000万円以下である法人とする。2015年度の助成金受給者および共同実施者、営利企業、営利団体などは申請不可。申請期間は2016年9月1日から9月30日まで。

選考委員会を務めるのは、小池一子(武蔵野美術大学 名誉教授)、小崎哲哉(京都造形芸術大学大学院学術研究センター 客員研究員)、蔵屋美香(東京国立近代美術館 企画課長)の3名。芸術的評価(同時代性、実験性、先駆者性など)と現代美術の普及効果、財団の目的(「精神と心の活性化」に貢献する程度)などを評価。選考課程において、所定の申請書、添付資料に加え、更に詳しい資料等の提出や面接が予定されている。選考後、理事会の決定を経て、2017年3月に採否の通知が行なわれる。

詳細は公式ウェブサイト掲載の募集要項を参照。

公益財団法人テルモ生命科学芸術財団https://www.terumozaidan.or.jp/

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