2014年3月4日、五島記念文化財団は第25回五島記念文化賞を発表した。美術新人賞には谷保玲奈と宮本佳美のふたりが選出され、それぞれ賞金50万円に加え、副賞として海外研修に対する400万円、成果発表展に対する300万円の助成金が与えられる。贈呈式は4月8日にセルリアンタワー東急ホテルにて行なわれる。
谷保玲奈は1986年東京都生まれ。多摩美術大学にて日本画を専攻。小林画廊を中心に作品を発表しており、2012年には日経日本画大賞に最年少での入選を果たしている。
宮本佳美は1981年福岡県生まれ。2008年に京都市立芸術大学大学院で絵画を専攻する。2012年には『現代美術の展望 VOCA展2012—新しい平面の作家たち—』（上野の森美術館）に出品。現在、イムラアートギャラリー東京にて、個展『Canon』が開催中。（3月23日まで）
同賞は1990年に、故五島昇東急グループ代表の遺志を引き継ぎ、美術とオペラの分野で将来性のある有能な新人を発掘、顕彰し、資金面などの助成活動を通じて育成することを目的として創設された。美術新人賞のほか、オペラ新人賞とオペラ公演助成がある。
公益財団法人 五島記念文化財団：http://www.gotoh-mf.or.jp/