2010年のターナー賞はスーザン・フィリップスに

2010年12月6日、テート美術館はツイッターで、2010年のターナー賞をスーザン・フィリップスに授賞することを発表した。

スーザン・フィリップスは1965年グラスゴー生まれ、現在はベルリン在住。
アカペラで録音した自分の歌声を使い、空間に応じて構成されたスピーカーを通じて流すサウンドインスタレーション作品を制作している。作品が発表される場所は、美術館やギャラリーなどのアートスペースだけではなく、バスや橋の下、スーパーマーケットといった日常的な騒音が混在する公的な空間にも及ぶ。作品が流される空間に応じて選ばれる歌は、ボップスから伝統的な歌まで様々であるが、しばしば政治的、社会的な意味を持っている。歌詞が伝えるメッセージだけではなく、フィリップスの優しい歌声により、鑑賞者自身の個人的な記憶や感情も喚起する作品である。

主な個展に2009年マドリードのソフィア王妃芸術センター、グループ展に2007年ミュンスター彫刻プロジェクト、2008年シドニー・ビエンナーレなどがある。
日本では2007年にミヅマアートギャラリーで個展『Did I Dream You Dreamed About Me』を開催した。

テート・ブリテン 『Turner Prize 2010』 展
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