第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の総合テーマ発表

2014年3月11日、今年6月から開催される第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の総合テーマ及び今回新たに参加する11カ国が発表された。

同ビエンナーレ・ディレクターのレム・コールハースが掲げる総合テーマは「Fundamentals」。「Absorbing Modernity 1914-2014」、「Elements of Architecture」、「Monditalia」の3つの連動した展示で構成され、近年のビエンナーレが「コンテンポラリー」に重点を置いていたことを踏まえ、「Fundamentals」では歴史を考察することで、建築の現在を再構築し、その未来を想像する。

「Absorbing Modernity 1914-2014」は、これまで独自のテーマに取り組んでいた各国パビリオンに対して、「近代」という共通のテーマを与えることで、異文化間の接点や独自の技術、均質化される中で残された「ナショナル」なものの認識を意図する。そして、ジャルディーニのセントラルパビリオンの「Elements of Architecture」では、床、壁、天井、屋根、戸、窓、ファサード、バルコニー、廊下など、建築の基礎的な要素に着目した展示が、アルセナーレの「Monditalia」ではホスト国である「イタリア」に焦点を合わせた展示、企画が展開する。

なお、今回のビエンナーレには、アゼルバイジャン、UAE(アラブ首長国連邦)、インドネシア、ケニア、コスタリカ、コートジボワール、ドミニカ共和国、トルコ、ニュージーランド、モザンビーク、モロッコの11カ国が新たに加わり、太田佳代子がコミッショナーを務める日本を含む計計65カ国が参加する予定。

第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展
2014年6月7日–11月23日
ジャルディーニ、アルセナーレ、ほか
http://www.labiennale.org/

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