マイク・ケリー死去(1954–2012)

2012年1月31日、国際的に知られる現代美術家マイク・ケリーがロサンゼルスの自宅にて死去。57歳。地元警察は自殺とみて動機などを調べている。
ケリーは、1954年にミシガン州デトロイトの郊外に生まれ、カリフォルニア・インスティチュート・オブ・アーツ(カルアーツ)に進み、ジョン・バルデッサリやダグラス・ヒューブラーらの下で美術を専攻する。ぬいぐるみを使用した『Half a Man』シリーズをはじめ、さまざまなメディアで、キッチュなものと伝統的な哲学的テーマを組み合わせた作品を制作していた。そのほか、展覧会のキュレーションや批評活動にも取り組んでいた。主な個展にホイットニー美術館及びロサンゼルス・カウンティー美術館の『Catholic』(1993)、テート・リヴァプールやウィーン近代美術館の『The Uncanny』(2004)、ブリュッセルのWIELS(ウィールズ)で開催された『Educational Complex Onwards: 1995–2008』(2008)がある。また、第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ(1988)、ドクメンタ9 (1992)、ドクメンタ10 (1997)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2007)、光州ビエンナーレ(2010)など数多くの国際展へ参加。日本国内でも、昨年のヨコハマトリエンナーレ2011への出品(横浜トリエンナーレ2008にも参加)のほか、ワコウ・ワークス・オブ・アートで個展を開催し、富山県立近代美術館、世田谷美術館での企画展にも出品している。

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