キュレーター・ミーティング2014

2014年9月26日から28日まで、現代美術センターCCA北九州と独立行政法人国際交流基金は、日本国内を拠点に活動するキュレーター3名と欧米を中心に活動するキュレーター2名を迎えて、「キュレーター・ミーティング2014」を開催する。

2010年以来、現代美術センターCCA北九州を会場に毎年開催している「キュレーター・ミーティング」は、進行形で継続していくプロジェクトとして企画されている。第1回は日本の国公立美術館で現代美術を専門とする学芸員4名が、日本国内の問題点を中心に話し合い、その後、第2回は韓国を拠点とするキュレーターが、第3回はアジア7カ国からのキュレーターが参加した。昨年の第4回では、日本、アジアに加えて、欧米を拠点に活動するキュレーターが参加して、国際的な課題を中心に議論が行なわれた。各回の内容は講義録にまとめられ、出版されている。

第5回目となる今回のミーティングでは、前回のミーティングの内容を踏まえ、これからのキュレーターの役割を参加者それぞれの立場から考え、意見を交換し、個人の活動だけでなく、広く美術活動に新しい考えや動きを生み出していくことを目指していく。参加キュレーターは、『浮遊するデザイン—倉俣史朗とともに』(2013)などの展覧会に携わってきた埼玉県立近代美術館主任学芸員の平野到、『ぬぐ絵画—日本のヌード 1880-1945』(2011-12)などの企画や第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館キュレーターを務めてきた東京国立近代美術館美術課長の蔵屋美香、国立西洋美術館勤務を経て、現在武蔵野美術大学教授及び同大学美術館・図書館館長を務める田中正之の3名の国内を拠点に活動するキュレーター、そして、第12回イスタンブール・ビエンナーレの共同キュレーターを務め、現在ユダヤ博物館(ニューヨーク)副館長兼デトロイト現代美術館シニアキュレーターを務めるイエンツ・ホフマン、2009年にウォルター・ホップス・アワードを受賞、2010年には論集も出版しているテンスタ・コンストハル(スウェーデン)のディレクターを務めるマリア・リンドの5名。

なお、マリア・リンドによる講演会「現代美術のアートセンターで働くこととは」が9月24日に東京の国際交流基金JFICホール[さくら]で行なわれる。

現代美術センターCCA北九州:http://www.cca-kitakyushu.org/jp/

国際交流基金:http://www.jpf.go.jp/

キュレーター・ミーティング2014
2014年9月26日(金)-9月28日(日)
現代美術センターCCA北九州
http://www.cca-kitakyushu.org/jp/
参加キュレーター:平野到、蔵屋美香、田中正之、イエンツ・ホフマン、マリア・リンド

講演会「現代美術のアートセンターで働くこととは」
マリア・リンド(テンスタ・コンストハル ディレクター)
2014年9月24日(水)18:00-20:00
会場:国際交流基金JFICホール[さくら]
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