第26回京都賞 ウィリアム・ケントリッジ 記念講演会・ワークショップ開催

稲盛財団は、2010年9月17日、第26回京都賞ウイークの概要を発表した。一連の催しのうち、記念講演会とワークショップは公募により一般参加が可能。いずれも国立京都国際会館で開催される。


Installation view of Carnets d’Egypte (2010) at the Louvre. Photo Mongodin, courtesy of William Kentridge Studio. © William Kentridge
11月11日(木)に開催される記念講演会は入場無料、同時通訳付き、定員1,700名(先着順)。各部門の受賞者が自らの仕事を通じ、築き上げてきた人生観や世界観についてエピソードを交えながらわかりやすく語る。先端技術部門受賞者の山中伸弥、基礎科学部門受賞者のラースロー・ロヴァースらに次いで、思想・芸術部門受賞者のウィリアム・ケントリッジは「この世界とともに —ヨハネスブルグ物語—」というタイトルで講演をおこなう。

11月12日(金)に開催される各部門のワークショップのうち、「2, 3, 4次元パフォーマンスとしての多視的なドローイング」はケントリッジによる実演を交えたプレゼンテーションと、ケントリッジを中心としたパネル討論で構成されている。3部構成のこのワークショップでは、第1部は「ドローイング/物語(歴史)」、第2部は「映像/アニメーション」、第3部は「演劇/文学」というテーマが発表されている。「思想・芸術部門」の括りに相応しく、美術だけに収まらないこれらのテーマから、2008年の京都・東京での講演会とは異なる内容も期待される。監修は高階秀爾(京都賞審査委員会委員長・大原美術館館長)、企画・司会は2009年に行われた日本初のケントリッジの個展のキュレーターでもある河本信治(京都賞専門委員会委員・京都国立近代美術館特任研究員)。ケントリッジを囲むパネリストは高階秀爾、仲正昌樹(金沢大学大学院人間社会環境研究科教授)、土居伸彰(早稲田大学演劇映像学連携研究拠点研究助手)、森山直人(京都造形芸術大学芸術舞台学科准教授)。

なお、2008年の講演録はその翌年に京都国立近代美術館から巡回が始まった上記展覧会『ウィリアム・ケントリッジ——歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……』のカタログに収録されている(質疑応答は京都国立近代美術館ニュース「視る」第444号に抄訳を掲載)。

また、別途開催されるケントリッジの教育イベント「小中学生との交流 キッズ・イベント」と「学生フォーラム」の詳細は別途発表されるとのことである。

記念講演会とワークショップの参加申し込み締切日はいずれも11月6日(土)。詳細は稲盛財団のサイトを参照。

(文中敬称略)

京都賞にウィリアム・ケントリッジ

第26回京都賞ウイーク
http://www.inamori-f.or.jp/ja_topics_100917.html

第26回京都賞 記念講演会
日時: 2010年11月11日(木)13:00–16:30(12:00 受付開始)
会場: 国立京都国際会館 大会議場
申込締切日: 2010年11月6日(土)

第26回京都賞 記念ワークショップ 思想・芸術部門 ウィリアム・ケントリッジ
「2, 3, 4次元パフォーマンスとしての多視的なドローイング」
日時: 2010年11月12日(金)13:00–16:30
会場: 国立京都国際会館
申込締切日: 2010年11月6日(土)

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