FIAC2013開催、マルセル・デュシャン賞発表


Kauffmann Repetto: Latifa Echakhch

2013年10月24日より、FIAC2013がグラン・パレ、ルーブル美術館中庭、チュエリー公園、そして今回新たに会場に加わったセーヌ河岸など、パリ市内数カ所で開催されている。

FIACは1974年に現代美術国際サロンとして始まり、今回で40度目の開催となる。近現代美術を中心に扱う23カ国180のギャラリーが一堂に会する。2009年よりギャラリー・ラファイエットが公式パートナーとなり、新興ギャラリーを支援する「セクター・ラファイエット」やラファイエット賞が創設された。なお、今年のラファイエット賞にはイスタンブールのロデオから出品したシャリアール・ナシャットが選出された。

また、フランス国内のコレクターが選出する若手アーティストを対象とするマルセル・デュシャン賞は、ラティファ・エシャクシュ[Latifa Echakhch]が受賞。
エシャクシュは1974年モロッコ生まれ。現在はマルティニ(スイス)在住。自身のアイデンティティや経験から、ナショナリティや歴史に関する先入観を問い直す作品を発表している。近年、ポルティクス(フランクフルト)、クンストハウス・チューリッヒ、バルセロナ現代美術館、テート・モダンなどで個展を展覧会を開催。第54回ヴェネツィアビエンナーレ(2011年)をはじめ、数多くの企画展に参加している。
エシャクシュのほか、同賞最終候補には、ファラー・アタッシ[Farah Atassi]、ラファエル・ザルカ[Raphaël Zarka]、アーティスト・コレクテヴのクレール・フォンテーヌ[Claire Fontaine]が残っていた。

FIAC 2013
24 OCT – 27 OCT 2013
http://www.fiac.com/

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