2013年2月9日、ホイットニー美術館にて自身二度目の個展を終えたばかりのリチャード・アーシュワーガーが、脳卒中で倒れ、ニューヨーク州オールバニ市内の病院にて死去した。享年89歳。
アーシュワーガーは1960年代にレオ・キャステリ・ギャラリーにてロイ・リキテンスタイン、ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホルとのグループ展に作品を出品し、65年には同ギャラリーにて個展を開催し、注目を浴びる。その後、ヴェネツィア・ビエンナーレやドクメンタなどの国際展に参加し、88年にはホイットニー美術館、翌89年にはポンピドゥー・センターにて個展を開催するなど、国際的に活躍する。同時代に起きたポップアート、ミニマルアート、コンセプチュアルアートのいずれからも独特の距離を保った作品を残した。上述したホイットニー美術館での二度目の展覧会『Richard Artschwager!』はロサンゼルスのハマー美術館、ミュンヘンのハウス・デア・クンストに巡回する。