東京都庭園美術館、11月22日にリニューアルオープン

2014年9月16日、東京都庭園美術館が約3年にわたる大規模改修工事を経て、11月22日にリニューアルオープンすることが発表された。

東京都庭園美術館本館は、元来、1933年に朝香宮邸として、アール・デコ様式を本格的に取り入れた建築として建てられた。戦後、外務大臣公邸、迎賓館などに使用され、81年に東京都が購入、83年より都立美術館のひとつとして一般公開されていた。
今回のリニューアルでは、大規模な設備の更新のほか、当時の資料を入念に調査し、創建当初の姿に近づくよう、修復、復原が行なわれた。また、杉本博司のアドバイスのもと、本館に隣接する新館をホワイト・キューブとして新設。歴史的建造物と新たな展示空間を組み合わせた企画が期待される。


「正面外観」(松井写真館/1933年頃)

リニューアルオープン記念として、朝香宮邸建築に関わったアーキテクツ(設計者、技術者たち)に焦点をあてた『アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる』展が本館、内藤礼の個展『内藤礼 信の感情』が新館ギャラリー1及び本館にて、11月22日より開催される。

なお、リニューアルオープン後は、映像、音楽、メディアアートが交差する多様なパフォーミング・アーツを紹介するプログラム「TTM:IGNITION BOX」や、美術館の楽しみ方をひとりひとりが発見する新しいラーニング・プログラム「ようこそあなたの美術館へ」など、多彩なプログラムも展開される。

東京都庭園美術館:http://www.teien-art-museum.ne.jp/
※ウェブサイトも全面リニューアルを予定。

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