スイス出身の国際的な建築家ユニット、ヘルツォーク＆ド・ムーロンによる香港の旧中央警察署をアート施設へ転用する計画案が香港政府へと提出された。19世紀の英国統治下の影響が残る旧中央警察署の転用案を依頼されているヘルツォーク＆ド・ムーロン。2008年には地上約160メートルの建物を最初の計画案として提出したが、歴史的なこの地区にふさわしくないとして却下されている。同地区全体の再生計画は香港ジョッキー・クラブ・チャリティーズ・トラストのサポートのもと、アジア・アート・アーカイブおよび森美術館前館長で昨年のシドニー・ビエンナーレのアーティスティック・ディレクターを務めたデヴィッド・エリオットが担当している。今回の転用案が採用されることで、香港美術界のハブとなりうる非営利アートスペースが2014年に誕生することが期待されている。
