フェスティバル/トーキョー10 開催

2010年10月30日より、舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー10」が東京都内の複数の会場で開始した。

第3回目となるフェスティバル/トーキョー10はフェスティバル/トーキョー実行委員会、東京都、豊島区、東京文化発信プロジェクト室・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、財団法人としま未来文化財団、NPO法人アートネットワーク・ジャパンの主催によって開催されている。

主催者による開催趣旨によると、今回のフェスティバル/トーキョー(F/T)では「演劇を脱ぐ」というテーマの下、多数の新作・世界初演、共同製作作品を含む26演目を国内外からラインナップ。加えてシンポジウムやF/Tステーションなど、各種関連プログラムも予定している。また、今回は新たに「F/T公募プログラム」を創設し、若手アーティストの自主公演をサポートしている。

関連プログラムの一環として、やなぎみわプロデュースによるメイドカフェ「カフェ・ロッテンマイヤー」が東京芸術劇場前、F/Tステーション内で会期中の毎週末土日と11月23日(火・祝)に開店する。このカフェでは『アルプスの少女ハイジ』に登場するクララの家の家政婦長をイメージした、公募による「おばあちゃんメイド」らが店員を務める。毎営業日の午後には料理パフォーマンスを行い、最終週の11月23日(火・祝)、27日(土)、28日(日)には、やなぎみわ演出、おばあちゃんメイド出演による演劇『カフェ・ロッテンマイヤー』の公演を各日18:00から開催する(当日券のみ)。

また、演劇プログラムのひとつ、新作『わたしのすがた』では飴屋法水が「不動産」をテーマに、戯曲も舞台も俳優もない、自己と他者、存在と不在との境界線をゆさぶる脱・演劇的装置を作成。「かつて誰かがそこに存在し生を営んでいた空間、しかし今は誰も存在しない場所。にしすがも創造舎を基点に、観客はたったひとりで4箇所の『不動産』を訪れ、そこに息づく事物や生物、物質、言葉と対峙する」とF/T公式サイトに記述されている。なお、チケットの受付は2期に分かれており、10月31日–11月12日の受付は10月30日(土)12:00に、11月13日–28日の受付は11月6日(土)12:00に始まる。

フェスティバル/トーキョー10の会期は11月28日まで。各種プログラムを含む詳細は公式サイト参照。

(文中敬称略)

フェスティバル/トーキョー10
会場: 東京芸術劇場 中ホール 小ホール1、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、にしすがも創造舎、シアターグリーン、自由学園明日館
会期: 2010年10月30日(土)– 11月28日(日)
http://www.festival-tokyo.jp/

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