第39回木村伊兵衛写真賞

2014年2月5日、朝日新聞社及び朝日新聞出版は第39回木村伊兵衛写真賞の森栄喜への授賞を発表した。受賞作は森自身が恋人や友人との一年間の記録した日記的作品『intimacy』(ナナロク社)。

森栄喜は1976年石川県生まれ。パーソンズ美術大学写真学科卒。著書には今回の受賞対象作『intimacy』のほか、『Crows and Pearls』(edition.nord,2009)や都市で生活する青年を対象に、自己を投影したセルフポートレイトをまとめた『tokyo boy alone』(レボリューション・スター・パブリッシング,台湾,2011)がある。現在はエディトリアルを中心に活動している。

同賞は写真家の故・木村伊兵衛の業績を記念して1975年に創設された。選考年度に優れた作品を発表した新人写真家を対象としている。複数の写真関係者へのアンケートにより推薦された候補者から、選考委員会の審議を経て、受賞者が決定する。審査委員はアサヒカメラ編集長の勝又ひろしのほか、同賞過去受賞者の岩合光昭、瀬戸正人、鷹野隆大、長島有里枝が務めた。森のほか、赤石隆明、インベカヲリ★、題府基之、竹沢うるま、横田大輔が最終候補に選ばれていた。選考の詳細はアサヒカメラ4月号及び、朝日新聞の文化面にて掲載される。授賞式は、4月17日に東京・丸の内の東京會舘で行なわれ、受賞者には賞状、賞牌および賞金100万円がそれぞれ贈られる。また、受賞作品展が4月17日4月15日からコニカミノルタプラザにて開催される。

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