サウンド・ライブ・トーキョー2015

2015年10月2日より、音と音楽への反時代的アプローチを紹介するフェスティバル、サウンド・ライブ・トーキョーが開幕する。

サウンド・ライブ・トーキョーは、国際舞台芸術交流センター(PARC)と東京文化発信プロジェクトとの共催で2012年にはじまり、2015年よりPARCの主催事業として開催。ライブ・パフォーマンスやサウンド・インスタレーションなどを通じて、音と音楽に関わる表現の可能性を探求している。

4回目の開催となる今回のオープニングは、灰野敬二がジョン・ケージの「4分33秒」への応答として40年間構想を練った「奇跡」。88人の演奏者がそれぞれ1本の指で1台のピアノの88鍵を同時に弾くという同作品は灰野(作曲・指揮)、危口統之(演出・設計)のもとで草月ホールで世界初演される。また、恩田晃とともに「ナーバス・マジック・ランタン」をスパイラルホールで上演するケン・ジェイコブスは、映画作品特集をシアター・イメージフォーラムで上映。そのほか、太田真紀の「山羊座の歌」、テーリ・テムリッツの「ナイショ・ウェイブ・マニフェスト」とクリスティン・スン・キムの「バウンス・ハウス」、クロージング作品として、ウースター・グループの「初期シェーカー聖歌」といったプログラムを展開。


Above: Miracle – Drawing by Noriyuki Kiguchi. Below: Nervous Magic Lantern – Photo by Massimiliano Donati.

さらに、2013年から参加者を募ってきたプログラム「東京都初耳区」は、今年はあえて募集を行なわず、これまでに紹介しきれなかった応募を再度選考して実施。ゲストアーティストとして、初来日公演となるジョー・モリス多田正美が招聘され、選考された新人とともにステージを共有。また、浅野達彦石橋英子キャル・ライアル柴山拓郎ジム・オルークPhew嶺川貴子吉原太郎によるサウンド・インスタレーションも開催する。

各プログラムの詳細、会場、チケット購入などの情報は公式ウェブサイトを参照。なお、過去のパフォーマンスの様子が、YouTubeのPARCの公式チャンネルで公開されている。

サウンド・ライブ・トーキョー
2015年10月2日(金)-12月23日(水)
草月ホール、スパイラルホール、SuperDeluxe、シアター・イメージフォーラム
http://www.soundlivetokyo.com/


Early Shaker Spirituals – Photo by Steven Gunther

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