ロサンゼルス現代美術館 新ディレクターにフィリップ・ヴェルニュ

2014年1月16日、ロサンゼルス現代美術館(LA MOCA)は昨年9月に同美術館ディレクターを辞任したジェフリー・ダイチの後任に、ディア芸術財団ディレクターのフィリップ・ヴェルニュを任命した。

フィリップ・ヴェルニュは1966年トロワ(フランス)生まれ。前述したディア芸術財団ディレクターをはじめとする複数の美術機関で豊富な経験を積み、アーティストや国際的な現代美術コミュニティとの深い関係性を築いてきた。これまでにウォーカー・アート・センターでは副ディレクター兼チーフ・キュレーター、フランソワ・ピノー財団ディレクター、マルセイユ現代美術館ディレクターなどを歴任。カール・アンドレ、イヴ・クライン、トーマス・ヒルシュホルン、ホアン・ヨン・ピン[黄永砅]、カラ・ウォーカーらの個展や数多くの企画展を手掛け、2006年にはクリシー・アイレスとホイットニー・ビエンナーレの共同キュレーターを務めている。

同美術館では、財政再建を期待して2010年にアート・ディーラーのダイチがディレクターに就任したが、2012年6月の同美術館キュレーターのポール・シンメルの解雇や展覧会企画に対する抗議として、ジョン・バルデッサリやキャサリン・オピーらが評議員を辞任。その後、ダイチは昨年9月1日に5年契約の残り2年を残す形で同美術館ディレクターを辞任していた。

なお、ディレクター職が不在となるディア芸術財団は、元ディレクターのチャールズ・ライトを新ディレクターの選考期間の暫定ディレクターとする契約を交わした。

ロサンゼルス現代美術館:http://www.moca.org/

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