台北ビエンナーレ2014のキュレーターに、ニコラ・ブリオー

今秋9月13日に開幕する台北ビエンナーレ2014のキュレーターを、パリ国立美術大学ディレクターのニコラ・ブリオーが務める。

ニコラ・ブリオーは1965年生まれ。ボルドー現代美術館やジェローム・サンスとともに立ち上げに関わったパレ・ド・トーキョーの企画展の出品作家/作品などを「関係」の創出という観点から論じた『関係性の美学』(1998)で知られる。(2002年に英語版が刊行。2014年1月現在、未邦訳)上述した美術機関を経て、2007年にテート・ブリテンにキュレーターとして招聘され、2009年にはテート・トリエンナーレ「オルターモダン[Altermodern]」を担当した。2012年より現職に就任。『Traffic』(ボルドー現代美術館,1996)をはじめとする企画展を手掛け、モスクワ・ビエンナーレ(2005,07)、リヨン・ビエンナーレ(2005)の共同キュレーター、アテネ・ビエンナーレ(2011)のキュレーターを担当している。

2000年、2012年に台北ビエンナーレを訪れたブリオーは、昨年12月に訪台し、台北ビエンナーレ2014のコンセプト「大加速時代:アントロポセンの芸術[The Great Acceleration: Art in the Anthropocene]」を中央日報に発表している。「アントロポセン」とは、地球の歴史の中で人類の繁栄した時代、その新たな時代区分の名称として化学者のパウル・クルッツェンとユージーン・ストーマーが提唱した造語。

台北ビエンナーレ2014
2014年9月13日(土)-2015年1月4日(日)
http://www.taipeibiennial.org/

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