第32回サンパウロ・ビエンナーレ、キュレーター発表

2014年12月9日、サンパウロ・ビエンナーレ実行委員会は、2016年に開催される第32回サンパウロ・ビエンナーレのキュレーターに、サーペンタイン・ギャラリーの企画部長でインティオム現代美術センターのキュレーターのヨッヘン・ホルツを任命した。

ヨッヘン・ホルツは1971年ブラウンシュヴァイク(ドイツ)生まれ。美術史家のホルツは、2001年から2004年にフランクフルトのポルティクスでキュレーターを務めた後、前述したインティオム現代美術センター(ブルマジーニョ、ブラジル)のアーティスティック・ディレクターを2005年から2012年まで務める。インティオム現代美術センターでは、アドリアナ・ヴァレジョン、ドミニク・ゴンザレス=フォルステル、ドリス・サルセド、ダグ・エイケン、エリオ・オイチシカ、リギア・パペ、マシュー・バーニー、リクリット・ティラヴァニ、トゥンガなどの展示を手掛けている。また、第27回サンパウロ・ビエンナーレ(2006)では、マルセル・ブロータースの特別展示を担当。第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2009)では、ダニエル・バーンバウムのもとで共同キュレーターを務め、日本国内では、あいちトリエンナーレ2010に共同キュレーターとして参加した。
ジュリア・ペイトン=ジョーンズとハンス・ウルリッヒ・オブリストに誘われる形で、2012年にサーペンタイン・ギャラリーの企画部長に就任すると、以来、同機関の幅広い領域にわたるプログラムの充実に務めている。

こうした数多くの国際展や多様な美術機関での豊富な経験やそれに向かいあう真摯な態度が評価され、第32回サンパウロ・ビエンナーレのキュレーターに抜擢されるに至った。なお、展覧会コンセプトは来年2月の第32回サンパウロ・ビエンナーレに関する最初の記者会見で発表される予定。

サンパウロ・ビエンナーレ:http://www.bienal.org.br/

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