横浜トリエンナーレ2011 キックオフ・ミーティング 開催

横浜トリエンナーレ2011は、2011年8月6日から11月6日まで横浜美術館と日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)の2会場を中心に開催されることになった。2001年(第1回)、2005年(第2回)、2008年(第3回)に続き、第4回目となる今回は、第1回展の開始以来10年目の節目であるとともに、事務局が横浜に移行し、これまで以上に開催地・横浜が主体となって運営をすることになった。その第一歩として、横浜美術館が運営拠点となり、これまでの創造都市政策により生まれたBankARTや黄金町などの創造界隈の様々な発信拠点のハブとして有機的に結び、未来への蓄積と投資につなぐ方向性を模索すると同事務局は表明している。

次なるステージへと進む横浜トリエンナーレの新しいビジョンを共有するため、国際展としての横浜トリエンナーレの過去と未来を語るとともに、地元横浜の関係者とともに今後の展望を議論する目的で「横浜トリエンナーレ2011 キックオフ・ミーティング」が開催される。第1日目のテーマは「多様化する国際展——横浜トリエンナーレが目指すもの」、第2日目のテーマは「多様化するアート——横浜が考える都市、コミュニティ、そして、アート」である。

第1日目「多様化する国際展——横浜トリエンナーレが目指すもの」の司会は横浜トリエンナーレ2011総合ディレクター逢坂恵理子(横浜美術館館長)。リバプール・ビエンナーレCEO兼アーティスティックディレクターのルイス・ビクスによる基調講演「リバプール・ビエンナーレの挑戦」の後にパネルディスカッション「横浜トリエンナーレが目指すもの」を開催。パネリストは横浜トリエンナーレ2001アーティスティックディレクター南條史生(森美術館館長)、横浜トリエンナーレ2005総合ディレクター川俣正(美術家)、横浜トリエンナーレ2008総合ディレクター水沢勉(神奈川県立近代美術館副館長)、ルイス・ビクス、そして10月1日(金)に発表が予定されている横浜トリエンナーレ2011アーティスティックディレクターである。

第2日目「多様化するアート——横浜が考える都市、コミュニティ、そして、アート」の司会は横浜トリエンナーレ2011チーフキュレーター天野太郎(横浜美術館主席学芸員)。黄金町「黄金町バザール2010」とBankART Studio NYK「朝倉 摂展」での「横浜の文化拠点の見学会」(いずれも申込時に参加希望の有無を指定できる)の後、3部構成のトークが開催される。横浜トリエンナーレ2011事務局長の秋元康幸(横浜市APEC・創造都市事業本部創造都市推進部長)によるイントロダクションに次ぎ、第1部「黄金町の試み」ではサイモン・ストーン(インディペンデント・キュレーター)、平野真弓(黄金町エリアマネジメントセンター・キュレーター)、黄金町住民代表(予定)、川俣正、山野真悟(黄金町バザール・ディレクター) らによるディスカッション、第2部「BankART1929の試み」では池田修(NPO法人BankART1929代表・PHスタジオ代表)による講演、第3部「アジアの創造都市と横浜」では呉旻根(オ・ミングン 大韓民国文化スポーツ観光省市場文化コンサルティンググループ コンサルタント)によるプレゼンテーション「韓国における創造都市の試み」と鈴木伸治(横浜市立大学国際総合科学部准教授)、山野真悟、池田修らによるコメントが予定されている。

いずれの日も要申し込み、締切は9月30日(木)。定員100名、参加費無料(BankARTでの見学会に参加する場合には「朝倉 摂展」の入場料が必要)。詳細は横浜トリエンナーレの公式サイトの「トピックス」に掲載されているPDFを参照。

(文中敬称略)

第4回横浜トリエンナーレ、2011年夏に開催決定

横浜トリエンナーレ2011 キックオフ・ミーティング
第1日目: 2010年10月2日(土)15:00–17:30
第2日目: 2010年10月3日(日)11:00–18:00
会場: ヨコハマ創造都市センター(YCC)
http://yokohamatriennale.jp/

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