2011年ターナー賞候補者発表

2011年5月5日、本年のターナー賞受賞候補者が発表された。同賞は毎年過去1年間の実績を基に、50歳未満のイギリスを拠点に活動する美術家に授賞される。今回の候補者は下記のとおり。

カーラ・ブラック 1972年生まれ、グラスゴーを拠点に活動。6月から開催される第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展でスコットランド代表を務める。彫刻の分野に対し革新的なアプローチを持ち、仮設的な空間や材質を用いて存在感のある作品を制作する。
2011年ヴェネツィア・ビエンナーレ、スコットランド代表はカーラ・ブラックに(2010/07/31)
フォトレポート:Newspeak: British Art Now @ The Saatchi Gallery (London) Part 1(2010/07/03)、Frieze Art Fair 2010 part 3(2010/10/15)

マーティン・ボイス 1967年生まれ、グラスゴーを拠点に活動。2009年のヴェネツィア・ビエンナーレのスコットランド代表作家。同展示はその後、スコットランドのダンディー・コンテンポラリー・アーツ(DCA)に巡回した。デザイン史やテキストへの言及とディテールへの細心の注意を払った空間を重視した彫刻インスタレーションが評価された。
フォトレポート:New York Report, JAN 2011 Part 1: Tanya Bonakdar Gallery(2011/02/17)、ART BASEL 41 (2010) Part 8(2010/06/21)

ヒラリー・ロイド 1964年生まれ、ロンドンを拠点に活動。本年はニューヨークのアーティスツ・スペースで個展を開催している。静止画・動画・音・AV機器の立体的なフォルムを組み合わせ、都市の環境を表現する。

ジョージ・ショウ 1966年生まれ、イルフラコムを拠点に活動。現在、バルティック現代美術センターで大規模な個展を開催中(5月15日まで)。題材とマチエールの独特な並置が見られる絵画作品と伝統との関係性が評価された。

以上、4名の作品が10月21日から2012年1月8日までゲーツヘッドのバルティック現代美術センターで展示される。本展はロンドンの外で開催されるターナー賞の展覧会としては、初のテート各館以外での展示となる。

『BALTIC Presents Turner Prize 2011』
会場: BALTIC Centre for Contemporary Art
会期: 2011年10月21日–2012年1月8日
http://www.balticmill.com/whatsOn/future/ExhibitionDetail.php?exhibID=148

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