あいちトリエンナーレ2016、参加アーティスト追加発表


ラウラ・リマ「Escape」展示風景 A Gentil Carioca、リオデジャネイロ 2008年 photo: Laura Lima/Ana Torres

2016年1月21日、あいちトリエンナーレ実行委員会は、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」というテーマのもと、今年の夏に開幕するあいちトリエンナーレ2016に参加するアーティストの追加発表を行なった。

現代美術部門で追加発表されたのは、多分野の専門機関とのコラボレーションを通じて制作活動を行なうドクメンタ13参加作家のマリアナ・カスティーリョ・デバル、制作と労働の関係への関心を作品として展開するオスカー・ムリーリョ、ムンバイのCona Foundationの設立者でもあるシュレヤス・カルレ、ジャカルタでアーティストたちが主導して設立した都市問題に取り組む非営利団体ルアンルパ、日産アートアワード2015のオーディエンス賞やVOCA賞を立て続けに受賞している久門剛史、建築的な思考をベースに近年は言葉とイメージを軸にした実践に取り組む松原慈など15組。

新たに参加が決定したアーティスト(1月21日発表)
マリアナ・カスティーリョ・デバル、キオ・グリフィス、久門剛史、シュレヤス・カルレ、小林耕平、ヴァルサン・クールマ・コッレリ、ラウラ・リマ、松原慈、ジョアン・モデ、森北伸、オスカー・ムリーリョ、大木裕之、ルアンルパ、佐藤克久、白川昌生


Above:松原慈「A proposal for a textbook to learn Braille, English, and other languages」ミラノ 2012-2015年 photo: © Oli Bonzanigo. Below:ルアンルパ「ruru」第31回サンパウロ・ビエンナーレ 2014年 photo: ruangrupa.

また、パフォーミングアーツ部門では、プロジェクト・ディレクターをSachiko Mが務めるアジアン・サウンズ・リサーチとリオデジャネイロを拠点とするダニ・リマの2組、プロデュースオペラ部門ではソリスト12名の参加が新たに発表された。

なお、あいちトリエンナーレが実施しているレクチャーシリーズ「トリエンナーレスクール」の第11回「文学、そして表現活動を通してみるアラブの現代」は1月31日に開催。『アラブ、祈りとしての文学』(みすず書房、2008)などの著書で知られる岡真理(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)が登壇するほか、芸術監督の港千尋の登壇も急遽決定した。

あいちトリエンナーレ2016
2016年8月11日(木、祝)-10月23日(日)
愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋・豊橋・岡崎市内のまちなか
http://aichitriennale.jp/


Above:久門剛史「らせんの練習」2013年 Courtesy of Aomori Contemporary Art Centre [ACAC], OTA FINE ARTS. Below:シュレヤス・カルレ「Vaastushagrhalay ki Dukan (Museum-shop of Fetish Objects)」展示風景 Asian Art Museum、サンフランシスコ 2015年 Courtesy of Asian Art Museum.

Copyrighted Image