マルセル・デュシャン賞はデワール&ジッテルに


Installation view. Yokohama Triennale 2011 OUR MAGIC HOUR – How Much of the World
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2012年10月20日、フランス現代美術国際化推進会(ADIAF)は今年のマルセル・デュシャン賞をダニエル・デワール&グレゴリー・ジッケルに授賞することを発表した。
イギリス生まれのダニエル・デワールとフランス生まれのグレゴリー・ジッケルは、1998年以来ふたりで活動を続けている。さまざまな素材や技法を用いた彫刻で知られる。2007年にはパレ・ド・トーキョーにて個展を開催するなど、評価も高まっている。また、昨年開催されたヨコハマトリエンナーレ2011にも参加している。
同賞は1994年に300人近い現代美術コレクターが集まり設立したADIAFによって2000年に創設され、フランス人もしくはフランス在住のアーティストを対象としている。受賞アーティストには賞金と、同賞の共催を務めるポンピドゥー・センターでの個展開催の機会およびその予算が与えられる。審査員はコレクターでADIAF代表のジル・フックやクンストハレ・チューリッヒのディレクターのベアトリクス・ルフ、森美術館館長南條史生らが務めた。受賞したデワール&ジッケルのほかには、バレリー・ファーブル、ベルトラン・ラマルシュ、フランク・スキュルティがノミネートされていた。
過去の受賞者には、トーマス・ヒルシュホルン(2000)、ドミニク・ゴンザレス=フォルステル(2002)、シプリアン・ガイヤール(2010)、ミルチャ・カントル(2011)らがいる。

ADIAF: The Marcel Duchamp Prize:http://www.adiaf.com/le-prix-marcel-duchamp/presentation/

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