東京都写真美術館『カフェ・プロジェクション』シリーズ「イェスパー・ユスト作品選」

東京都写真美術館では、開館15周年を記念し、館内の大型スクリーンを使ってさまざまなジャンルの作品上映を行う『カフェ・プロジェクション』シリーズを実施中。かつての家庭用映画「玩具映画」の特集や、映像人類学特集などの計4プログラムがすでに終了している。

現在開催中の第3期、夜のBプログラムに、今年の恵比寿映像祭にも参加したデンマーク出身のアーティスト、イェスパー・ユスト(1974–)による最新作「Sirens of Chrome」(2010、12分)を上映。社会における男性の役割や内面性にフォーカスした作品を多くてがけてきたユストが、自動車の街として知られるデトロイト(アメリカ)を舞台に、アフリカ系アメリカ人女性5人をキャストに撮影したもの。会話を拝した意味ありげなシーンを連ねながら、属性や場所にまつわるさまざまなステレオタイプを覆していくという手法は、一貫している。初期の代表作の一つ「Bliss and Heaven」(2004、8分10秒)も併映される。

*毎週木・金の夜間開館時のみ、18:30から20:00まで繰り返し無料上映(~2010年8月27日まで)。

*2010年8月29日までの開館日の日中10:00~18:00は、昼の部としてジョン・ケージ「ヴァリエーションズVII」(1966年、41分)を繰り返し上映。

詳しくは、
東京都写真美術館
http://www.syabi.com/contents/15th/index.html

Copyrighted Image