第5回アルテス・ムンディ賞にテレサ・マルゴレス


Teresa Margolles PM 2010 (2012) at 7th Berlin Biennale for Contemporary Art

2012年11月29日、カーディフ国立美術館にて第5回アルテス・ムンディ賞をテレサ・マルゴレスが受賞したことが発表された。マルゴレスには賞金40,000ポンド(約529万円)が贈られる。
メキシコ現代美術を代表するアーティストのひとりとして知られるテレサ・マルゴレスは、メキシコ北部の薬物犯罪を原因とした暴力や殺人など、社会的な問題を扱った彫刻的介入やパフォーマンスを行なう。2009年の第53回ヴェネツィア・ビエンナーレではメキシコの死体安置所で死体洗浄に使われる水で、メキシコ館の床をモップがけするというパフォーマンスを発表している。
マルゴレスのほか、ミリアム・ベックストレム、タニア・ブルエラ、フィル・コリンズ、シーラ・ゴウダー、ダリウス・ミクシス、アポロニア・シュシュテルシッチが最終選考に選ばれていた。最終選考に残ったすべてのアーティストの作品は来年1月13日までカーディフ国立美術館にて展示されている。
同賞は隔年で行なわれ、社会的現実や人間の条件に向き合った作品を制作するアーティストを対象としている。これまでにヤエル・バルタナ(2010)、N.S.ハルシャ(2008)、エイヤ=リーサ・アハティラ(2006)、シュウ・ビン(2004)が受賞している。

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