
2012年2月27日、ハイアット財団は建築界のノーベル賞に例えられるプリツカー賞の今年の受賞者に中国人建築家の王澍[ワン・シュウ]を選出したことを発表した。
中国人としては初めての受賞者となった王澍は主に中国国内の建築を手掛けており、代表作として杭州市の中国美術学院の象山キャンパス(2004/2007)、寧波美術館(2005)、寧波博物館(2008)などが挙げられる。2010年のヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展にアマチュア・アーキテクチャー・スタジオとして参加し、「Decay of a Dome」(2010)が特別表彰作品に選出された。2000年から中国美術学院の建築学部の学部長を務めており、2011年には中国人としては初めてハーバード大学デザイン大学院の「丹下健三客員教授」を務めた。
プリツカー賞は1979年にハイアット財団が創設。原則として1年にひとり、もしくはひと組の建築家が選出されている。歴代日本人受賞者には、丹下健三(1987)、槇文彦(1993)、安藤忠雄(1995)、そしてSANAA(妹島和世、西沢立衛)(2010)がいる。
プリツカー賞公式ウェブサイト:http://www.pritzkerprize.com/