フリーズ・ロンドン2014

2014年10月16日から18日まで、世界各地から160以上の現代美術を扱うギャラリーが参加する国際的に影響力を持つ国際的に影響力を持つアートフェア、フリーズ・ロンドンと、古代美術から20世紀後半の巨匠の作品など2000年以前に制作された作品を現代の眼を通して紹介していくアートフェア、フリーズ・マスターズがロンドン北部のリージェンツ・パークにて開催される。12回目となるフリーズ・ロンドンは11年連続でドイツ銀行がスポンサーを務める。

アートフェアのメインとなるギャラリー部門で注目されるのは、ワークプレイス・ギャラリー(ゲーツヘッド、イギリス)から出品するエリック・ボードレール、ガレリー・リュディガー・シェトル(ベルリン)から出品されるマーティン・クリード、ビタミン・クリエイティブ・スペース(広州)から出品されるリー・キット、ハウザー&ヴィルト(ロンドン)のマーク・ウォリンジャーによるキュレーティングなど。日本からはタカ・イシイギャラリー、TARO NASUに加えて、ギャラリー部門では初の出展となるタケニナガワが参加する。また、先月原宿に支店を開廊したブラム・アンド・ポーも同部門に参加。

今回、出展部門の再構成が行なわれ、上述したギャラリー部門のほか、若いギャラリーを対象とした部門がフォーカス部門(設立12年以内)に集約、パフォーマンスベースの作品を発表するライブ部門が新設された。フォーカス部門では、レオ・シュー・プロジェクツ(上海)によるアトリエ・ワン、チュヨン・ラン、マイケル・リンのインスタレーションや、シモーネ・スバル・ギャラリーとP!(ともにニューヨーク)から個展形式で発表されるブライアン・オドハーティなどが発表される。日本からはMISAKO & ROSENが出展。
新設されたライブ部門には、6つのギャラリーが参加し、ギャルリー・ジョセリン・ウォルフ(パリ)のフランツ・エアハルド・ヴァルターやgbエージェンシー(パリ)のロバート・ブリアの再演や、福島県産の野菜を使ったスープを振舞うパフォーマンスを予定しているUNITED BROTHERS(荒川智雄、荒川医)がグリーンティーギャラリーから参加する。

さらに、フリーズ・プロジェクツではダンスや映画、音楽といった多領域との横断を試みる企画を紹介。ジェローム・ベルとダンス・アンブレラ、ケリン・ウィン・エヴァンスとロンドン動物園のように、アーティストがロンドン及びイギリス国内の機関との協同で作品を発表。フリーズ・アーティスト・アワードを受賞したメラニー・マトランガも同プロジェクト内で作品を発表する。また、フリーズ・マスターズとの共同企画スカルプチャー・パークでは、レザ・アラメッシュ、イ・スンテク、フランツ・ヴェスト、草間彌生、ジョージ・コンド、トーマス・シュッテ、リチャード・ノナスらの作品を設置。そのほか、新作の映像作品などが上映されるフリーズ・フィルム、ブルース・マクレーンやトレヴァー・パグレンの基調講演などが予定されるフリーズ・トークスなどが行なわれる。
なお、会場構成はロンドンのユニバーサル・デザイン・スタジオが担当。

Frieze London: http://friezelondon.com/
Frieze Masters: http://friezemasters.com/

追記(2014年10月23日)

2014年10月14日、最も革新的な展示を行なったギャラリーに与えられるスタンド賞が、バーバラ・T・スミスを個展形式で提示したロサンゼルスのギャラリー、ザ・ボックス[The BOX]に決定し、賞金10,000ポンド(約172万円)が授与された。

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