国東半島芸術祭


photo by Naoki Ishikawa/ © 国東半島芸術祭実行委員会

2014年10月4日より、大分県国東半島を舞台に国東半島芸術祭が開催する。総合ディレクターは山出淳也。

同芸術祭は、2012年より国東半島各所にて展開してきた「国東半島アートプロジェクト」の集大成として、同半島の海岸線や山間部、集落などに作品を設置する「サイトスペシフィックプロジェクト」をはじめ「パフォーマンスプロジェクト」、「レジデンスプロジェクト」を中心に展開する。

総合ディレクターの山出がディレクターを務める「サイトスペシフィックプロジェクト」では、地域のNPOの継続的な活動により耕作放棄地から季節ごとの花が彩る「花の岬」へと変化を遂げた長崎鼻に、オノ・ヨーコとチェ・ジョンファが作品を設置した香々地プロジェクト、六郷満山文化を開いた仁聞菩薩が寺を開いて修行したとされる地に、アントニー・ゴームリーが人体像を設置した千燈プロジェクトのほか、勅使川原三郎、チームラボ、川俣正、宮島達男が場所の力を引き出し、地域の物語を深く感じる契機となるようなプロジェクトを実施している。

「パフォーマンスプロジェクト」では、中村茜がプロジェクトディレクターを担当。ピチェ・クランチェンがタイの恋愛悲劇「Pa Lo」を国見町千燈の山中を舞台にリメイクした『Tam Kai〈Following the Chicken〉国東半島ヴァージョン』を上演。また、勅使川原三郎が『何処から誰が』を、飴屋法水は2012年のリメイク上演となる『いりくちでくち』を上演する。

また、国東半島を訪れたアーティストのさまざまな表現を展覧会とウェブサイトで紹介する「レジデンスプロジェクト」は遠藤水城がディレクターを担当。「希望の原理」と題した展覧会には、雨宮庸介、梅田哲也、千葉正也、和田昌宏らが参加する。ウェブサイトプロジェクト「国東現像.jp」は既に公開がはじまっている。

また、会期中にはアーティストトークや、シンポジウム『地域と芸術』などの開催も予定されている。パフォーマンスプロジェクトの上演や各イベントの詳細は公式ウェブサイトを参照。


Above: 梅田哲也『HOTEL NEW OSOREZAN』OTA FINE ARTS SINGAPORE 2013 Photo: Wong Jin Wei. Below: 雨宮庸介『1300年持ち歩かれた、なんでもない石』コンセプトシート 国東半島アートプロジェクト 2013、2013年

国東半島芸術祭
2014年10月4日(土)-11月30日(日)
大分県豊後高田市、国東市各所
http://kunisaki.asia/
休日:水
料金:無料(一部有料)

レジデンスプロジェクト
展覧会『希望の原理』
2014年10月4日(土)-11月30日(日)
会場:旧香々地町役場(大分県豊後高田市見目110)
開場時間:10:00-17:00 入場は閉場30分前まで
休場:水
料金:無料

西光祐輔写真展『NEW VIEW』
2014年10月4日(土)-11月30日(日)
豊後高田バスターミナル(大分県豊後高田市新町1015-2)
開場時間:10:00-17:00 入場は閉場30分前まで
料金:無料

ウェブサイトプロジェクト「国東現像.jp

トークイベント
アーティストトーク
川俣正、宮島達男
2014年10月4日(土)10:00-12:00
会場:国東市 みんなんかん(大分県国東市国見町伊美2305-1)
料金:無料

猪子寿之(チームラボ代表)
2014年10月26日(日)14:00-15:30
会場:豊後高田市中央公民館(大分県豊後高田市玉津987)
料金:無料

シンポジウム『地域と芸術』
新見隆(大分県立美術館館長)
田中修二(大分大学教育福祉科学部准教授)
遠藤水城(レジデンスプロジェクト・ディレクター)
2014年10月5日(日)14:00-16:00
会場:豊後高田市旧香々地町役場横(大分県豊後高田市見目110)
料金:無料

Copyrighted Image