ヨコハマトリエンナーレ2014、参加アーティスト一部発表


From left to right: 高山明、上田假奈代、森村泰昌、グレゴール・シュナイダー、和田昌宏

2013年12月13日、ヨコハマトリエンナーレ2014の第3回記者会見が横浜美術館レクチャーホールにて行なわれ、アーティスティックディレクターの森村泰昌から展覧会構成やビジュアルデザイン、参加アーティストの一部が発表された。

「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」をテーマとする同展覧会は、人生のうっかりした忘れ物、人類の恒常的な忘れ物、現代という時代の特殊な忘れ物などを憶い出すための、「忘却巡り」の旅として構成される。その旅程は「沈黙とささやきの旅」、「華氏451の旅」、「無用への旅」、「恐るべき子供達に会いに行く旅」、「忘却の海に漂流する」となり、その後はすべてを見終わった観客(旅人)によるそれぞれの旅を行なうことを促している。

ビジュアルデザインは、グラフィックデザイナーの有山達也が手がけ、彼によるディレクションのもと、参加作家のひとりであるマイケル・ランディが日本語で筆書きし、横浜市在住ハンコアーティストの葛西絵里香が掘った版を使用したポスターとなる。

今回発表された参加アーティストは計7名。グレゴール・シュナイダー、釜ヶ崎芸術大学(上田假奈代)、高山明、和田昌宏の4名が登壇し抱負を述べた。また、マイケル・ランディはビデオ・メッセージを通じて、横浜美術館のエントランスに設置し、ヨコハマトリエンナーレの最初を飾る巨大なゴミ箱「Art Bin」について語り、そこに会期中に捨てる美術作品を広く募集した。シュナイダーは、ヨコハマトリエンナーレで新たにコミッションワークを発表する予定。先日終了したF/T13の『東京ヘテロトピア』も記憶に新しい高山は、日本に内在するアジアを探求する新作「横浜コミューン」を新たに制作する。

そのほか、来場できなかったメルヴィン・モティ、やなぎみわについて、森村が紹介した。やなぎみわは出品作『日輪の翼』の上演に使用するデコトラを台湾で制作中とのこと。

横浜トリエンナーレ:http://www.yokohamatriennale.jp/

ヨコハマトリエンナーレ2014「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」
2014年8月1日(金)-11月3日(月・祝)
横浜美術館、新港ピア
http://www.yokohamatriennale.jp/2014/

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