京都美術文化賞 森村泰昌らが受賞

4月21日、公益財団法人中信美術奨励基金の顕彰事業である京都美術文化賞の今年の受賞者が発表された。第24回目の受賞者は山本容子(版画)、小林尚美(ファイバーアート)、森村泰昌(現代美術)の3氏に決定した。

授賞理由はそれぞれ、「銅版画を軸として油彩・水彩などで表現される作風は、物語的であり詩的である」(山本容子)、「和紙、木綿、こより糸など、日本的なものを用いたインスタレーション等の空間表現は海外でも評価が高い」(小林尚美)、「一貫してセルフポートレート作品を撮り続けており、着眼点が素晴らしい」(森村泰昌)と発表されている。

同賞は美術創作活動を通じて府民の精神文化向上に多大な功績があった人を顕彰するものである。賞を主催している中信美術奨励基金は、京都中央信用金庫が設置したもので、1988年に京都美術文化賞を創設し、2009年に中信美術館を開館するなど地域社会への文化振興を積極的に行なっている。

贈呈式は6月2日にウェスティン都ホテル京都(東山区)で開催。受賞者には賞牌、賞金各200万円が贈られる。

(文中敬称略)

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