2011年ハッセルブラッド国際写真賞、ワリッド・ラードが受賞

2011年3月8日、ハッセルブラッド財団はレバノン出身のワリッド・ラードに2011年ハッセルブラッド国際写真賞を授賞することを発表した。

現在、ニューヨークを拠点に活動するラードは、アトラスグループという名で行なったレバノンの歴史を考察する15年に渡るプロジェクトで広く知られるようになり、ドキュメンタリー写真、アーカイブなどを使い、歴史が持つ関係性を考察する作品をインスタレーション、ビデオ、写真、パフォーマンスといったさまざまな形態で発表している。これまで、ドクメンタ11、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ホイットニー・ビエンナーレをはじめとする多くの国際展へ参加している。

なお、受賞作の展覧会は2011年11月12日よりヨーテボリのハッセルブラッドセンターにて開催される予定。同賞は1980年に創設され、写真界への多大なる貢献が認められた人物へ贈られている。過去の日本人では濱谷浩(1987)、杉本博司(2001)が受賞している。

ハッセルブラッド財団:http://www.hasselbladfoundation.org/

Copyrighted Image