石上純也個展 資生堂ギャラリーで開催

2009年に日本建築学会賞を受賞し、現在若手で最も注目されている建築家、石上純也の展覧会が2010年8月24日から資生堂ギャラリーで開催される。

『建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』と題された今回の展覧会では、2011年にテームズ&ハドソンから出版予定のコンセプトブックのために作られたプロジェクトのうち約60点を、模型を主体にドローイングやスケッチ、資料などと併せて展示する。

指先ほどの器の内部を空間としてとらえ、小さな草花をその小さな壁に展示する「little gardens」、スコットランドの古い美術館をとりまく巨大な庭を新たな環境に計画し直すことで美術館そのものを再生する「landscape for the old museum」などのプロジェクトを展示予定。既成概念にとらわれない自由な発想で建築の新しい可能性を追い求める石上の世界が展開する。

世界の状況を瞬時に知ることができ、人々の意識の範囲が広がっている現在、石上は従来の価値観やスケール感を超えた建築が必要と考えている。今回の展覧会のタイトルには「惑星と建築、素粒子と建築、建築以外のすべてのものと建築、たとえばそういうスケールの広がりをもって建築の可能性を考えていきたい」という彼の確信と期待が込められている。

石上は2010年8月29日より開催される第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展への参加も決定しており、2008年の日本館での個展に続く2回目の参加となり、国際的にも活躍の場を広げている。

本展会期中、石上純也によるギャラリートークやギャラリーツアーも開催される。
詳細は資生堂ギャラリーホームページを参照のこと

(文中敬称略)

フォトレポート
石上純也展 @ 資生堂ギャラリー Part 1

石上純也展 @ 資生堂ギャラリー Part 2

『石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』
会期: 2010年8月24日(火) – 10月17日(日)月曜休(9月20日と10月11日は休館)
時間: 平日11:00−19:00 日祝11:00−18:00
会場: 資生堂ギャラリー 入場無料
http://www.shiseido.co.jp/gallery/

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