第8回shiseido art egg賞


All Images: 撮影:加藤健

2014年4月10日、資生堂ギャラリーは第8回shiseido art egg賞を今井俊介に授与する旨発表した。今井は平面の可能性に向き合う姿勢の潔さや、絵画作品としての魅力そのものが評価されての受賞となった。

同賞は資生堂ギャラリーが設立した時代を切り開く先進性をもったアーティストを支援する公募制のプログラムで、受賞した今井のほか、加納俊輔、古橋まどかが全324件のエントリーから選出され、今年1月上旬から3月下旬にかけて順番に個展を開催した。堀江敏幸(作家、フランス文学者)、三田村光土里(美術家)、山本直彰(画家)の3氏が審査員を務め、各展示を鑑賞、各アーティストのポートフォリオの確認とアーティスト本人への質問を経て、受賞者を決定した。

今井俊介は1978年福井生まれ。2000年代初頭よりインターネットからダウンロードしたポルノ画像や花の図柄を鮮やかな色彩で描いた作品を制作する。近年は図像を排して、絵画の表層性を問うべく絵画の基本的要素である形、色、空間を探求した作品を展開している。2000年代初頭より国内を中心に継続的に作品を発表。近年はハギワラプロジェクツでの個展(2013、2014)や府中市美術館市民ギャラリーで開催された『ダイ チュウ ショー 最近の抽象』(2013)に出品。今夏には東京オペラシティ アートギャラリーで開催される『絵画の在りか』にも出品が予定されている。

なお、5月下旬頃には同ギャラリーウェブサイトにて審査員による総評及び各展示に対する所感などが掲載される予定。

資生堂ギャラリー:http://www.shiseidogroup.jp/gallery/

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