Installation view at the 13th Lyon Biennale
2015年10月7日、韓国のヤンヒョン財団はナイジェリア出身のオトボング・ンカンガに第８回ヤンヒョン賞を授与すると発表した。授賞式および受賞記念講演は11月12日に韓国国立中央博物館で開催される。ンカンガには賞金１億ウォン（約1064万円）と、国際的に有名な美術機関で３年以内に個展を開催する機会が与えられる。
オトボング・ンカンガは1974年ナイジェリア・カノ州生まれ。土地や資源や建築、そして、それらが持っている価値や想起の力に着目し、政治理論や哲学、社会学や自然科学といった幅広い知を活用しながら、物質や土地に残された痕跡の複雑な重なりをさまざまな形式で表現している。近年では第13回リヨン・ビエンナーレ（2015）、第32回サンパウロ・ビエンナーレ（2014）、第８回ベルリン・ビエンナーレ（2014）、長谷川祐子がキュレーターを務めた第11回シャルジャ・ビエンナーレ（2013）に参加。フォルクヴァンク美術館、アントワープ現代美術館（M HKA）、アムステルダム市立美術館、カディスト美術財団（パリ）などで個展を開催している。
ヤンヒョン賞は多様な文化活動に対する積極的な支援を通じて、韓国美術の国際的な地位を確立すべく2008年に創設された。これまでに、キャメロン・ジェイミー、イザ・ゲンツケン、イ・ジュヨ、アクラム・ザアタリ、アブラハム・クルズヴィレガス、リヴァーネ・ノイエンシュワンダー、アピチャッポン・ウィーラセタクンが受賞。審査員は３年ごとの交代制を敷いており、テート・モダン館長のクリス・デルコンとホイットニー美術館アリス・プラット・ブラウン・ディレクターのアダム・D・ワインバーグが務めた。
Yanghyun Prize：http://www.yanghyunprize.org/
Above: Installation view at 8th Berlin Biennale, 2014. Below: Installation view at Sharjah Biennial 11, 2013.