あいちトリエンナーレ2016、テーマ発表

2014年10月29日、あいちトリエンナーレ実行委員会は愛知芸術文化センターで開催された記者会見にて、あいちトリエンナーレ2016のテーマや来年開催する関連事業などを発表した。芸術監督の港千尋から発表されたテーマは、「虹のキャラヴァンサライ―創造する人間の旅[Homo Faber: A Rainbow Caravan]」。

「3回目となるあいちトリエンナーレは、創造しながら旅(キャラバン)を続ける人間をテーマにしたい。それは常に未知への、好奇心による無限の探求の形をとる」と冒頭で述べるステイトメント(コンセプト)には、同芸術祭が「先端性」、「複合性」、「祝祭性」を兼ね備えた創造の旅であるとともに、芸術そのもの、同様に、人間の営みそのものを未知への芸術と捉え、展覧会、舞台芸術をはじめとするさまざまなイベントが行なわれる場所を「キャラバンサライ」、つまり、旅の疲れを癒しつつも、次なる未知への旅への英気を養う家(サライ)とすることが提示されている。(全文は公式ウェブサイト内に掲載)

また、創造と探求の旅をテーマに、根源的でありながら未来に向かおうとする芸術の数々を、変化する線の集まりに重ねた公式デザイナーの永原康史によるメインビジュアルが発表された。テーマカラーは太古の色であるイエローオーカー。

今後、あいちトリエンナーレでは、プレイベントとして港と池澤夏樹(作家・詩人)によるシンポジウム『旅と創造』を年内に実施。来年1月にリニューアルオープンする豊川市桜ヶ丘ミュージアムを中心に、地域展開事業として展覧会『豊穣なるもの 現代美術 in 豊川』、2月からは芸術大学連携プロジェクトとして『REN-CON ART PROJECT―連茎する現代アート―』(名古屋市芸術創造センター)を開催する。なお、あいちトリエンナーレ2016は2016年夏から秋にかけての開催を予定している。

あいちトリエンナーレ:http://aichitriennale.jp/

関連イベント
あいちトリエンナーレ2016 プレイベント
シンポジウム『旅と創造』
池澤夏樹(作家・詩人) x 港千尋
2014年11月16日(日)13:30-16:30
会場:愛知芸術文化センター12階アートスペースA
定員:180名(無料、申込不要)
※当日、開始時刻30分前から先着順にて受付を開始し、整理券を配布。

芸術大学連携プロジェクト
『REN-CON ART PROJECT—連茎する現代アート—』
2015年2月17日(火)-3月8日(日)
会場:名古屋市芸術創造センター1F〜4F〈エントランス・ホワイエ〉
開館時間:11:00-19:00(夜間イベント開催の場合は20:00まで)
休館日:2/23、3/2

あいちトリエンナーレ地域展開事業
『豊穣なるもの 現代美術 in 豊川』
2015年1月17日(土)-2月22日(日)
会場:豊川市桜ヶ丘ミュージアム、豊川信用金庫旧いなり支店、古民家
開場時間:9:00-17:00(豊川市桜ヶ丘ミュージアム)
10:00-17:00(豊川信用金庫旧いなり支店、古民家)
休館日:月

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